☆LINEでの解雇通知☆

不当解雇されたとの相談があった。

話しを聞くと、解雇にいたるまでは、LINE(ライン)上で使用者とやり取りが数多く確認できるのに、なぜか相談者がいうところの不当解雇の言い渡しなるものがいまひとつ不明確なのである。

 

現在、LINEは、電話にかわって、若者たちの基本的な連絡ツールになっている。

従業員が数名という小規模企業においては、私的な連絡だけではなく、業務上の連絡をLINEで行う職場も珍しくない。

従業員は急な休暇の届け出など使用者への連絡にLINEを日常的に利用している。

電話よりも気軽に使え、記録も残り便利だからであろう。

 

しかし、使用者は解雇の言い渡し場面ではラインの使用には慎重である。

本件においては、体調を崩し休んでいた相談者が使用者と休暇の取得を巡ってラインでやり取りをしているとき、突然、使用者が電話で話したいといってきた。

折り返しの使用者からの電話は、退職の勧奨という形式をとった解雇の言い渡しであった。

 

このように日頃の連絡をラインでしながら、解雇の言い渡しは電話でする使用者がいる。

解雇ではなく、合意退職という形式を望むからである。

「このままだと続けて働いてもらうことは難しそうだ。」「あなたはこの職場には合わないようだ。」とかの遠回しな言い方で、従業員から「では、辞めます。」という言葉を引きだそうとする。

短い字数で端的に要件を伝えるラインには不向きな会話である。

 

相談者は、解雇されたのか、合意退職したのか、自分でも不明確な状態で相談にきた。

基本的な事実関係があいまいだと相談を受ける側にとってもアドバイスが難しい。

 

使用者からこのような電話をもらったとき、「解雇の言い渡しならばLINE(または書面)でお願いします。退職の勧奨ならばお断りします。」と勇気をもってきっぱりいうことを勧めます。

あいまいなまま追い込まれた退職が一番不満が残ります。(直井)