☆ユニオンの団体交渉の限界☆

ほっとユニオンは東京地域の未組織の労働者の駆け込み寺として活動しています。

ほっとユニオンは小なりといえどもれっきとした労働組合である以上、使用者との労働トラブルは団体交渉での解決を基本としています。

労働組合の団体交渉権は労働組合法によって保護されており、会社が労働組合の団体交渉の申入れを拒否することは禁じられています。

 

しかし、駆け込んできた労働者が抱えるトラブル全てが団体交渉によって解決されるわけはありません。

団体交渉は話し合いの手続きですから、会社側が一切の譲歩を拒否すれば、話し合いは不調に終わらざるを得ません。

 

交渉相手である会社の従業員を多数組織している労働組合であれば、ストライキなどの争議行為に訴えて行き詰まった交渉の打開を図ることが考えられます。

しかし、当該会社内で組織している組合員が駆け込んで来た当該組合員一人であることが多いユニオンにはストライキなどの争議行為は現実的ではありません。

 

以上の理由から、ほっとユニオンは、交渉が不調に終わるときに備え、常に裁判手続きを見据えて交渉に臨むことにしています。

最初の相談の時点で、相談者に労働トラブルに係る事実の経過メモの作成をお願いしている由縁でもあります。(直井)

 


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コメント: 1
  • #1

    いのみえ(猪年のみえこ) (火曜日, 27 2月 2018 09:50)

    前回の記事のような内容のものの方が個別紛争の時代には便利で実用的かもしれないけれど、組合活動という面で切り取れば、昔ながらの組合(そういうの今もあるのかな)でない駆け込み寺としてのユニオンの活動の保険に該たるものがストライキでなくて裁判提起というのが分かり易い対比で良かった。仲間を増やせる、共感を呼ぶスローガンを求めて頑張ってください。