☆労使紛争と法律☆

みなさんは「労働法」ということばを聞いてなにを思い浮かべますか。

実は日本には「労働法」という名前の法律はなく、労働契約法、労働基準法、労働組合法、労働関係調整法・・といった労働に関する法律の総称を労働法と呼んでいます。労災保険法や雇用保険法も働くことと密接に関係しているので労働法の一部だと言っていいかもしれません。

 

さてそんな法律ですが、労働法にかぎらずもめごと(法律のことばで言えば紛争)が起きてしまったときの解決のよすがになるものが法律だ、と考えている方もいるのではないでしょうか。一般的な紛争でしたら民法、あるいは民事訴訟法の定めに従って解決することもあるでしょう。

 

働いていて起きるもめごと(紛争)はどうでしょうか。

 

たしかに私たち労働相談カフェ東京でお受けした相談でも最終的に法律の力を借りて解決した事案は数多くあります。他方、相談をお受けしていてまずは法律ではなく話し合いで状況を改善したほうがいいのでは、と感じる事案もまた多くあります。

使用者と従業員、立場は異なりますが同じ職場で働く仲間であることには変わりありません。いきなり法律を持ち出す前に少し胸襟を開いて話す機会を持てば案外問題の解決まであと少しに迫っているのかもしれません。そんな働く悩みのご相談を私たち労働相談カフェ東京は東京都心部を主としたカフェでの対面、あるいは電話、メールにてお受けしています。私たちへのご相談がみなさんの職業生活がよりよいものとなるきっかけになれますようお待ちしています。

 

(柏木)